「盗塁」は、野球の試合において重要な戦術の1つです。盗塁によって走者を進めておくことで、次の1点が近づきます。
盗塁は、単純に足が速さだけではなく、タイミングやテクニックが求められます。そこでこの記事では、盗塁の成功率を高めるための具体的な練習法や、盗塁を成功させるためのコツについて詳しく解説します。
野球の走りを改善するなら走研究所がおすすめ
野球はランナーがホームに帰還することで得点となります。そのため、ランナーの動きが得点に直結していると言っても過言ではありません。ただ、走塁といってもどのような指導が正しいのかわかっていない指導者も多いです。
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押さえておくべき盗塁の基本
盗塁とは、投手が投球動作に入った後、守備のすきを突いて走者が進塁することです。
投手が投球動作に入ったタイミングで進塁を試みた走者が、キャッチャーからの送球によって刺されなければ盗塁成功となります。
しかし、キャッチャーの送球が守備側の選手に正確にわたり、走者が進塁先のベースを踏む前にタッチされてしまった場合はアウトとなり、盗塁は失敗です。
このとき、気をつけなければならないのは、守備側はベースを踏むのではなく走者にタッチしなければアウトにできないということです。
盗塁は足が速くなくてもできる
一般的には、「盗塁は足の速い選手の方がうまい」と考えている方が多いのではないでしょうか。
指導者の中にも同じように考える方は少なくないため、盗塁に関する詳細なテクニックを十分に指導されたことがないという方も多いです。
しかし、実際には足の速さの他にもさまざまな要素が盗塁成功には必要です。
盗塁を成功させるためには、まず「盗塁を成功させるぞ！」という強い意志と勇気が必要です。足が遅いことをネガティブに考えるのではなく、失敗を恐れず「アウトになっても良いからチャレンジする！」という思い切りも大切になるでしょう。
また、リードの取り方や構え、スタートを切るスピードなども盗塁を成功させるためには重要なポイントです。
盗塁が上手くなる練習方法
盗塁の練習方法にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、盗塁が上手くなる練習方法について解説します。
- リード時の構え方を習得する
- スタートの切り方を習得する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リード時の構え方を習得する
盗塁の成功には、リード時の構え方が重要です。ここでは「パワーポジション」と呼ばれる、最も早く動き出せるといわれる姿勢について詳しく解説します。
良い例
- 膝が前に出ていない：膝が前に出ていないことで、安定感が増し、速やかにスタートを切れる
- お尻が引けている：お尻が引けていることで、股関節がしっかりと曲がり、パワーを最大限に発揮できる
- リラックスしている：全身に余分な力を入れず、リラックスすることにより、スムーズな動きが可能
悪い例
- 膝が前に出ている：膝が前に出ると、重心が不安定になる
- 骨盤が後傾している：骨盤が後傾している状態では、股関節の動きが制限され、スピードが落ちる
- 太ももの前側に力が入っている：太ももの前側に力が入ると、素早い動きができなくなる
リラックスした状態で構えることで筋肉が柔軟になるため、迅速な動きが可能です。重心を低く保つことで、素早く方向転換やスタートができます。
スタートの切り方を習得する
盗塁の成功率を上げるためには、スタートの切り方も重要なポイントになります。ここでは、左足スタートや右足スタートなどスタートを切る足によって異なる練習方法について解説します。
左足から切るスタートの練習
左足の母指球で地面を蹴ってスタートする方法は、盗塁技術の中でも一般的なテクニックです。
この方法では、最初に左足の母指球を使って力強く地面を蹴り、右足をクロスさせながらスタートを切ります。このとき重要なのは、左足の内転筋をうまく内旋させ、目標となる塁に向かって直線的に足を運ぶことです。
足がうまくクロスできず直線から外れてしまうと、その分蹴り出しの力が弱くなり、結果として進行方向の距離にも無駄が生じます。この点を意識して、正しくスタートを切るようにしましょう。
右足から切るスタートの練習
右足を後方に引いて頭を前方へ倒しつつスタートする方法についても解説します。
このスタートの利点は、前方に重心を移動させることで、より迅速に加速ができる点です。
このとき、右足を前に出してしまうと、上半身が起き上がり、結果としてスピードが低下してしまうため注意が必要です。
クロススタートの練習
クロススタートの上達には、「キャリオカステップ」が有効です。
キャリオカステップは、野球やサッカー、テニスなど、さまざまなスポーツの練習に取り入れられる股関節を使ったステップです。
キャリオカステップは、股関節の柔軟性と機動性を高めるために非常に効果的で、クロススタートに必要な足の動きを強化できます。
【キャリオカステップの練習方法】
- リラックスした状態で両足を肩幅の広さほどに開き、進行方向に対して横向きに立ちます。
- 両手を左右に広げ、進行方向に向かって左足を前後にクロスさせて進みます。
はじめはゆっくりと行い、慣れてきたら徐々にスピードを上げ、リズムよくできるように練習します。ステップの際は、腕を振り、上半身もしっかりとひねることを意識しましょう。
盗塁を成功させるコツ
ここからは、盗塁を成功させるコツを紹介します。
- スタートするタイミング
- リードの大きさ
- トップスピードまでの速さ
- スライディング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スタートするタイミング
盗塁成功には、スタートするタイミングがとても重要です。良いスタートを切ることは盗塁成功率の向上につながります。
そのために必要なポイントの1つに投球動作の見極めがあります。打者への投球と牽制を見極めることは、盗塁を成功させるために非常に重要です。
投手ごとに特徴的な動きや癖があることが多いです。投球動作の際の体の動きや細かな癖などを見抜くことで、より早いスタートを切ることが可能です。
リードの大きさ
相手の守備のすきをついて盗塁を成功させるためには、リードを大きく取ることも重要なポイントの1つです。リードを大きく取ることによって、次の塁へ早く到達できます。
しかし、実際には牽制で刺されることを恐れ、リードが小さくなってしまっていることも少なくありません。盗塁の成功率を上げるためには、牽制された際にギリギリで帰塁できるくらい大きくリードをとっていることが望ましいです。
トップスピードまでの速さ
足が速い選手でもトップスピードに乗るのが遅い場合、盗塁成功は難しいです。早くトップスピードに乗るためには、以下のような点を意識しましょう。
- リード時には上半身に力を入れすぎず、スタートしやすい状態を保つ
- スタート時には右手を後方に引きながら体を進塁方向に転換させる
- 狭い歩幅で重心を低く保ったままスタートする
このような技術を身につけることで素早くトップスピードに乗ることができるため、盗塁の成功率が大幅にアップします。
スライディング
盗塁の成功には、スライディングが必要になる場面も多いです。勢いよくスライディングすることで、スピードを保ったままベースに到達できます。
スライディングする際には、しっかりと勢いをつけることが大切です。躊躇してしまうとスピードが落ちてしまうだけでなく、ケガにもつながりかねません。
足からのスライディングとヘッドスライディングは、状況ごとに選んでもかまいません。ただし、アマチュアの場合はケガのリスクを下げるためにも、足からのスライディングの方がおすすめです。
まとめ
この記事では、盗塁の練習方法や成功させるコツについて解説しました。
盗塁は、足が速いだけでは成功率を高めることはできません。リードの取り方や姿勢、素早くトップスピードに乗るためのスタート切り方、投手の癖を見抜く力など、いくつもポイントがあります。
盗塁だけに限らず、野球選手に必要な技術を身につけるためには基本的な練習を反復して行うことが大切です。
野球の走りを改善するなら走研究所がおすすめ
野球はランナーがホームに帰還することで得点となります。そのため、ランナーの動きが得点に直結していると言っても過言ではありません。ただ、走塁といってもどのような指導が正しいのかわかっていない指導者も多いです。
そこで、野球の走りを改善するなら走研究所がおすすめです。走研究所は、日本初の野球選手の走りに特化した専門会社です。走研究所では、個人指導、チーム指導どちらにも対応していて、ここまでの指導実績は90チーム以上、延べ指導数2000人超えです。
走研究所の走り方指導の特徴は以下のとおりです。
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- 努力の方向性や考え方を学んで今後のスポーツ人生に活かせる
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