野球においての「流し打ち」とは、相手投手の投球に応じてバッターが利き腕の逆方向に打つ技術です。流し打ちを習得することで、打者としての幅が広がり、状況に応じたバッティングができるようになるでしょう。
この記事では、流し打ちのコツを分かりやすく解説し、実践で役立つ効果的な練習方法も詳しく紹介します。流し打ちをマスターして、打撃力を向上させましょう。
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野球の流し打ちとは？
野球の流し打ちとは、打者がボールを逆方向に打つ技術のことを指し、右打者の場合、右方向（ライト側）へ、左打者の場合は左方向（レフト側）へ打つことを意味します。反対に右打者が左方向、左打者がライト方向へ打つ場合は「引っ張り」と表現します。
流し打ちでは、ピッチャーが投じた外角球やタイミングを外されたボールに対し、無理に引っ張らず、バットの芯をボールに当てて逆方向に打つ必要があります。
類似競技のソフトボールには左打者が打席内で走り打ちを行い、左方向へゴロを流し打ちして内野安打を狙う「スラップ」という打法があり、俊足巧打の左打者に人気です。
流し打ちは、広角に打ち分けられる打者になるための重要な技術であり、相手守備のシフトを崩したり、逆をついたりする効果もあります。
野球の流し打ちのメリット・デメリット
野球の流し打ちには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここでは、流し打ちのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリット
流し打ちの最大のメリットは、相手守備の裏をかくことができる点です。
外角のボールに対応し逆方向に打つことで、守備が予想しているコースとは異なる場所に打球を飛ばせます。流し打ちが綺麗に打てるようになると、ヒットゾーンが広がるほか、どんなコースでも打ち分けられる打者として相手投手にプレッシャーを与えやすくなります。
柔軟な打撃スタイルを身に付け、より多くのヒットを狙えるようになるでしょう。
デメリット
流し打ちにはタイミングや技術が要求されるため、失敗すると浅いフライや弱いゴロになりやすいというデメリットがあります。特に、外角球を狙いすぎると芯に当たらず、打球の勢いが弱まってしまうので注意が必要です。
さらに、無理に逆方向へ打とうとすると、バッティングフォームが崩れやすいため、コースに合わせて広角に打ち分ける技術を身につける必要があります。
野球の流し打ちのコツ
野球の流し打ちのコツは、以下のとおりです。
- 基本のセンター返しを習得する
- ボールを引き付けてから打つ
- 身体を開かない
- バットを押し出すように振る
それぞれ解説しますので、練習をするうえでの参考にしましょう。
基本のセンター返しを習得する
流し打ちをマスターするためには、まずセンター返しをしっかり習得することです。センター返しは、正確なタイミングでミートする技術が求められ、逆方向への打撃にも繋がる重要なスキルです。
ピッチャーから見て正面にボールを返すことで、どの方向にも打球を飛ばせるコントロール力が身につきます。センター返しを繰り返し練習することで、流し打ちの際にも安定したフォームとスイングができるようになり、打撃全体の精度の向上に期待できるでしょう。
ボールを引き付けてから打つ
流し打ちでは、ボールをしっかり引き付けてから打つことが重要です。
外角球に対して焦って早めにスイングすると、打球が詰まったり引っ掛けたりしてしまうため、逆方向への強い打球が生まれにくくなります。
ボールをバットに近づけて、できるだけタイミングを遅らせることで、逆方向へ打ち返すことができます。これは、ボールを引き付けることでミートする位置が理想的なポイントになり、自然と力強い打球が外野まで伸びるようになるためです。
身体を開かない
身体が早く開くと引っ張り打ちになりやすいため、流し打ちをするのが難しくなります。特に、肩や腰を早く回しすぎると、打球が逆方向へ飛ばないばかりか、力のない打球になりがちです。
流し打ちでは、バットを持つ腕と上半身を先に動かし、身体の開きを抑えることで、逆方向へスムーズにバットを持っていけます。フォームが安定していれば、どの方向にも自由に打ち分けることができるようになるでしょう。
バットを押し出すように振る
流し打ちの際は、バットを振るというよりも押し出す感覚でスイングすることが重要です。
外角球に対して、手首の返しを最小限に抑えながらバットを押し出すことで、打球がスムーズに逆方向へ飛びます。バットをボールに押し込むことでより力強い打球となり、外野に伸びやすくなります。
逆方向に打つ際には、無理に引っ張ろうとせず、押し出す感覚を意識して振ることで、正確なミートと飛距離を確保できるでしょう。
野球の流し打ちに効果的な練習
野球の流し打ちをマスターしたい方には、以下の練習がおすすめです。
- 素振りを繰り返し行う
- 押手1本で素振り
- トスバッティングを行う
それぞれ具体的に解説するので、流し打ちの形を体で覚えるうえでの参考にしましょう。
素振りを繰り返し行う
野球の流し打ちをマスターするためには、まず基本中の基本である素振りを繰り返し行いましょう。
素振りをする際は、正しいフォームとタイミングを意識し、流し打ちをイメージしながら逆方向にバットを振り抜く感覚を身につけます。バットの軌道や体の使い方を確認しながら、外角球を意識して練習することが重要です。
毎日30〜100回の素振りを継続的に行うことで、逆方向に打つ感覚を養いましょう。フォームの安定性とスイングの正確性を高めるために、時間をかけてじっくり取り組むことが大切です。
押手1本で素振り
野球の流し打ちの練習では、押手（トップハンド）1本での素振りが効果的です。
押手1本で素振りを行うと、バットを押し出す感覚が身に付き、流し打ちの際に必要な押し込みを意識できるようになります。トップハンドだけで振ると、腕の使い方や力の入れ具合を把握しやすくなる点が大きなメリットです。
ボールを逆方向に押し出すように振る動作を繰り返すことで、外角球に対応したスイングが体に染み込み、実戦でもスムーズに応用できるようになります。
トスバッティングを行う
トスバッティングは、実際にボールを打つ感覚を養うための練習方法です。コーチやチームメイトに外角へ投げてもらったボールを流し打ちすることで、タイミングやミートポイントを確認できます。
トスバッティングは素振りとは異なり、実際のボールの軌道に合わせてスイングするため、リアルな打撃感覚を体に覚えさせることができます。
外角の球を、しっかりと引き付けてから逆方向に打ち返すことを意識しながらトスバッティングを繰り返し、流し打ちの精度を高めていきましょう。
まとめ
流し打ちのコツやメリット・デメリット、身につけるのに効果的な練習について解説しました。
流し打ちをマスターするには、基本のセンター返しを身につけることが大切です。また、ボールを引き付け、身体を開かないように意識しながらバットを押し出すように打つことが重要です。毎日のように素振りを繰り返しつつ、押手1本でのスイングやトスバッティングを練習に取り入れることで、流し打ちの精度を高めることができるでしょう。
流し打ちの技術向上のために、ぜひこの記事を参考にしてください。
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そこで、野球の走りを改善するなら走研究所がおすすめです。走研究所は、日本初の野球選手の走りに特化した専門会社です。走研究所では、個人指導、チーム指導どちらにも対応していて、ここまでの指導実績は90チーム以上、延べ指導数2000人超えです。
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